歯科医が銀歯をおすすめしない理由とは

銀歯は保険診療で安価に治療できるため、多くの方に選ばれる治療方法の1つです。

しかし、銀歯には審美面や健康面でのリスクといったデメリットもあることをご存じでしょうか。

本コラムでは、銀歯のデメリットを解説し、現在注目される「セラミック治療」についてご紹介します。健康面を考慮した治療を検討する際のご参考にしてください。

銀歯のデメリットとは

銀歯は、合金素材で作られた補綴物（詰め物や被せ物）です。

保険適用で比較的安価な一方、下記のデメリットもあります。

・審美性の問題

笑ったときや話をしているときに目立ちやすく、審美性に欠けているといえるでしょう。

・金属アレルギーのリスク

唾液によって金属イオンが溶け出し、金属アレルギーを発症する可能性もあります。金属アレルギーを発症すると、口内の炎症や舌の痛み、唇の腫れなどにつながります。

・歯ぐきの黒ずみ

銀歯から溶け出した金属イオンによって、歯茎が黒ずむことがあります。この黒ずみはメタルタトゥーと呼ばれており、レーザーや薬剤によるピーリングなどを使わなければ除去できません。

・虫歯の再発リスク

銀歯は接着性が低く、隙間に菌が入り込みやすいことから、虫歯が再発するリスクを考慮しなければいけません。

このように、銀歯にはさまざまなデメリットがあります。

審美面・健康面の悩みを解決できるセラミック治療

銀歯の懸念点やデメリットを解決する治療法として、セラミック治療が注目されています。

セラミックは自然な歯の色合いに近く、仕上がりが非常に自然で美しい点が魅力です。

さらに、セラミックは金属を含まないため、金属アレルギーのリスクがありません。

また、セラミック製品はスキャナーで精密に設計されることから、接着性が高く作られています。その結果、菌が入り込むリスクが少なく、虫歯の再発防止にもつながります。

しかし、セラミック治療は保険適用外で自費診療のため、費用が高額になる点には注意が必要です。

審美面と健康面でのメリットを考えると、銀歯の不安を抱えている方にとってセラミック治療は魅力的な選択肢となるでしょう。ぜひセラミック治療をご検討ください。

また、セラミック治療の特徴についてより詳しく知りたい方は、以下コラムを参考にしてください。

セラミック治療の特徴とは？銀歯との違いも紹介

Q1：銀歯からセラミックに交換する際にかかる費用はどれくらい？

A1：詰め物の場合は50,000～60,000円程度、被せ物の場合は120,000円〜程度が相場です。ただし、相場はあくまで目安であり、治療期間や回数、歯科医院によって変動します。

Q2：銀歯からセラミックに交換したあとに注意することは？

A2：セラミックは、歯ぎしりや食いしばりによって破損するケースがあります。睡眠中にこれらの症状が出る方は、ナイトガードを使用して対策してください。