歯周病と外見への関係性

歯周病は、糖尿病や動脈硬化など、さまざまな全身疾患との関連性が指摘されている疾患ですが、外見にも大きな影響を及ぼすことをご存じでしょうか?
本コラムでは、歯周病が外見に与える影響やメカニズムについて解説します。歯周病の進行を防ぐポイントを理解し、口元の美しさや若々しさを保つためにも、ぜひご参考にしてください。
歯周病は外見や心にも多大な影響を与える
歯周病は単なる口腔内の問題だけではなく、外見や心にも深く影響する疾患です。
歯周病が進行すると口腔内の炎症によって歯槽骨が溶け、歯ぐきが後退します。その結果「ブラックトライアングル」と呼ばれる歯間の隙間が目立つようになり、歯の根が露出して歯が長く見えることがあります。
また、歯の動揺が生じると食事に支障をきたします。歯周病が進行して歯を喪失すると、頬がこけ、口元がしぼむことで、実年齢より老けて見えることも多くなります。
外見の変化により、会話や食事の際に口元を気にしたり、歯を見せて笑うのをためらったりするといった変化が起こるケースも少なくありません。
歯周病が悪化すると口臭も強くなる傾向にあるため、対人関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
このように歯周病は外見だけではなく、自信の喪失につながり、対人交流に消極的になるなど心の健康にも影響を与えてしまいます。
さらに、歯周病による慢性的な炎症は全身に波及します。さまざまな臓器の機能低下を引き起こし、全身の老化も加速させます。
このため、次章で紹介する対策が重要になります。
歯周病にならない・悪化させないために大切なこと
歯周病は初期段階での自覚症状が少なく、気づかないうちに悪化する特徴を持つ疾患です。毎日の丁寧なセルフケアが、歯周病にならない・悪化させないためには欠かせません。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなどを併用し、1日の汚れをすべて落とすつもりで磨いてください。
また、歯周病の初期症状を早期に発見し、進行を食い止めるためには、定期的な歯科医院の受診も必要です。日々丁寧に歯を磨いても、手の癖や歯ブラシの当て方などで必ず磨き残しが生じるため、歯科医院でのクリーニングを受ける必要があります。
さらに、喫煙は歯周病を悪化させることがわかっています。歯周病予防のためには、禁煙が望ましいといえるでしょう。
すでに歯周病が悪化して、歯ぐきが下がるなどの症状がある場合、歯周形成手術も視野に入ります。歯周形成手術は、歯周病の進行を抑制し、歯の寿命を延ばすと共に口元の審美性の改善が期待できます。歯周病が外見に与える影響が心配な方は、ぜひ当院にご相談ください。
Q1:インプラントでも歯周病になりますか?
A1:インプラントも歯周病に罹患します。インプラントには天然歯にある歯根膜がなく、細菌感染に対する抵抗力が弱い傾向にあります。天然歯よりも歯周病リスクは高いため、定期検診は必ず受診してください。
Q2:歯の定期検診はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
A2:一般的には3~6ヶ月に1回が推奨されています。ただし、患者さまの口腔内の状態や健康リスクによって頻度は変わります。かかりつけの歯科医院から指示される頻度で通院してください。