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小児歯科で受けられるシーラントは必要?虫歯予防について歯科医師が解説

お子さまの大切な歯を虫歯から守るために、「シーラント」という予防処置があることをご存じでしょうか?

シーラントとは、生えたばかりの永久歯や乳歯の溝を、樹脂素材でコーティングして保護する処置です。これにより、歯の溝に細菌や食べかすが入り込むのを防ぎ、虫歯の発生を効果的に予防できます。

本コラムでは、シーラントの役割や効果、注意点について歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

 

 

シーラントとは?小児歯科で行われる【予防処置】

シーラントは、樹脂素材で奥歯の溝を埋めることで虫歯の原因となる細菌や食べかすの侵入を防ぐ、予防歯科としての処置です。

処置は歯1本あたり約5分で、歯を削らず痛みもほとんどないため、お子さまの負担も最小限に止められます。また、透明または白色の樹脂の使用によって、処置後も自然な見た目が保たれます。

シーラントは、生えたての永久歯に施すケースが一般的です。6歳臼歯(第一大臼歯)が生える5~7歳の年齢を目安に処置します。

 

一方、虫歯リスクが高いと判断された乳歯もシーラントの適応になります。乳歯のエナメル質は永久歯の半分程度の厚みしかなく、虫歯への抵抗力が弱いうえ、一度虫歯になると進行も早いためです。

「乳歯は永久歯に生え変わるから特別な処置は必要ない」と考える方もいらっしゃいますが、乳歯の虫歯が永久歯に悪影響を及ぼすケースもあります。

乳歯と生えたての永久歯は虫歯になりやすい状態です。3~4か月ごとの定期検診は必ず受診し、虫歯の早期発見と予防につなげましょう。

 

シーラントの効果と注意点

シーラントは、以下のような虫歯リスクが高いお子さまほど効果的です。

 

  • 奥歯の溝が深い
  • 間食が多い、または仕上げ磨きが不十分

 

シーラントは、4年以上で約60%の虫歯予防効果があり、処置後の2~3年は特に効果が高い処置です。また、3~4か月に一度のフッ素塗布との併用で、さらに虫歯予防効果が高まります。

 

一方、唾液が多すぎる・歯みがき習慣が極端に悪いお子さまでは、シーラントが定着せず、すぐに剥がれる場合もあります。シーラントを処置した後も定期的なチェックが必要です。

また、シーラントは奥歯の溝には有効な一方、歯と歯の間や溝以外の部分には効果がないため、毎日の歯みがきは欠かせません。

 

シーラントを長持ちさせるために、以下のポイントを守ってください。

 

  • 毎日の丁寧な歯みがき
  • 定期的な歯科検診(シーラントのチェックとフッ素塗布)
  • だらだら食べを避ける生活習慣

 

参考:厚生労働省「健康日本21アクション支援システム シーラント(予防法)

 

Q1:シーラントの費用はどのくらいかかりますか?

A1:小児歯科でシーラントを受ける場合、保険適用であれば3割負担で1本あたり400~600円が相場です。一方、13歳以上や予防目的での処置は保険適用外になるため、1本あたり1,000~3,000円程度の負担が必要になります。しかし、多くの自治体で小児医療助成制度が設けられています。自己負担額が軽減されたり、無料で受けられたりするケースがあるため、事前に確認するとよいでしょう。

 

Q2:シーラントの処置の対象は奥歯のみですか?

A2:シーラントの処置は主に奥歯(臼歯)の溝に対して行われます。奥歯の溝は深く複雑で、食べかすやプラークがたまりやすく、虫歯のリスクが高いためです。奥歯以外でも小臼歯などの溝が深く虫歯リスクが高い場合には、歯科医師の判断でシーラント処置が適応になるケースもあります。

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