子どもの乳歯は抜いた方がいい？抜歯のタイミングと注意点
お子さまの乳歯が動揺しているのを見ると、「もう抜いてもいいの？」 「自然に抜けるまで待つべき？」 と悩む親御さんは少なくありません。
本コラムでは、子どもの乳歯を抜歯した方が良いケースやタイミングについて解説します。また、押さえておきたい抜歯後の注意点もご紹介しています。
お子さまの乳歯を抜くべきか迷っている親御さんにとって役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。
子どもの乳歯は自分で抜歯してもいい？
基本的に、乳歯は自然に抜けるのを待つのが望ましいとされていますが、生え替わり適齢期かつ、歯が動揺している場合はご家庭での抜歯も可能です。
乳歯の生え替わり適齢期は、歯の位置により異なります。
・中切歯（中央の前歯）：6～8歳
・側切歯（サイドの前歯）：7～9歳
・犬歯：9～12歳
・臼歯：10～12歳
ご家庭で抜歯する場合は、舌や清潔な指で軽く揺らし、無理に引き抜かないようご注意ください。過度な力を加えると、歯茎を傷つけたり、歯根が歯茎に残ったりすることがあります。
なお、以下の場合は自己判断で抜歯せず、歯科医院への受診がおすすめです。
・永久歯が生えているのに乳歯が抜けていない
・乳歯が永久歯の生えるスペースを塞いでいる
・乳歯の神経が死んでいたり、膿が溜まっていたりする
一見問題なさそうな場合でも、抜歯のタイミングを誤ると、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。ご不安がある際は、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
また、お子さまの年齢によっては「小児歯科」と「一般歯科」のどちらを受診すべきか迷う方もいるでしょう。以下のコラムでは、小児歯科へ通院する年齢の目安を解説しています。
子どもの乳歯を抜歯したあとの注意点
トラブル防止のため、抜歯当日は以下の点にご注意ください。
・歯みがきを避ける
・激しい運動や入浴を控える
・麻酔が切れるまで食事を控える
歯科医院とご家庭を問わず、抜歯後は歯みがきを避けましょう。傷口を塞ぐ血の塊が取れると、出血や感染症の原因になります。
また、体温上昇で出血や痛みが増すため、運動や入浴の制限も大切です。さらに、歯科医院での抜歯後は、麻酔で感覚が鈍って頬や唇を噛む恐れがあります。麻酔が切れるまでは食事を控えましょう。
当院の小児歯科では、お子さま向けのスペースをご用意しています。乳歯の抜歯が必要な場合は気軽にご相談ください。
Q1：抜歯後に痛みが出た場合はどうしたらいいですか？
A1：抜歯後に痛みが出るケースは稀です。しかし、お子さまが痛みを訴えた場合は、処方された鎮痛薬をご利用ください。
Q2：歯科医院での抜歯はどのような流れで行いますか？
A2：まず、レントゲンやカメラを使用して口腔内の状態を確認します。その後、麻酔をしてから抜歯を行います。抜歯後は30分程度ガーゼを噛み、止血ができたら終了です。