虫歯の危険性を高める生活習慣
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「自分は虫歯になりやすい」と感じていませんか?
それは生活習慣が関係しているかもしれません。普段意識せずに行っている口呼吸や食生活の習慣が、虫歯のリスクを高めている可能性があります。
本コラムでは、虫歯の危険性を高める生活習慣と、予防のポイントについてわかりやすく解説します。日常生活で気をつけるべき点が分かり、健康な歯を保つためのヒントが得られるはずです。
ぜひ最後までお読みいただき、虫歯予防に役立ててください。
虫歯は日々の生活習慣と深く結びついている
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が原因で発生します。
しかし、これらの菌が繁殖しやすい環境を作るのは、日々の生活習慣にあることをご存じですか?以下のような習慣は虫歯リスクを高めるため、注意が必要です。
・寝る前に歯を磨かずに寝てしまう
就寝中は唾液の分泌量が減少し、口腔内の自浄作用が低下します。
その結果、虫歯菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。就寝前にしっかりと歯磨きを行い、口内の虫歯菌を減らすことが重要です。
・糖分の多いものを摂取することが多い
虫歯菌は糖分を餌にして酸を作り出します。この酸が歯を溶かし、虫歯の原因となります。糖分を多く含むお菓子や飲み物を頻繁に摂取する方は特に注意が必要です。
糖分の摂取量を控えめにし、食後は必ず歯を磨くよう心がけましょう。
・間食の頻度が高い
間食を頻繁にとると、歯が虫歯菌によって作られる酸にさらされる時間が長くなります。その結果、歯が酸によって溶けやすくなり、虫歯のリスクが高まります。間食の頻度を減らし、食後のケアを徹底することが重要です。
・口呼吸である
口呼吸が続く場合も虫歯のリスクが高まります。口呼吸によって唾液が乾燥し、口腔内の潤いが不足すると、唾液の持つ自浄作用が低下するためです。虫歯予防には、日々の生活習慣の改善が欠かせません。
虫歯対策のポイント
虫歯対策は患者さまご自身による様々なケアが重要なポイントです。
前章でご紹介した生活習慣の改善に加えて、睡眠時間の確保や、ストレスを溜めないことも大切です。睡眠不足やストレスは身体の免疫力や抵抗力の低下につながり、虫歯菌の増殖を促します。
また、毎日の丁寧なセルフケアも大切です。歯ブラシでは取り切れない汚れを取るために、歯間ブラシやフロスなどを使用しましょう。
さらに、虫歯を予防するためには、歯科医院への定期的な通院が非常に効果的です。歯科医院では、日々のセルフケアで落としきれない汚れを専用の器具でしっかりと除去し、患者さま一人ひとりに合ったブラッシング方法の指導も行っています。
定期的な口腔内のチェックを受けていただくことで、虫歯や歯周病などのトラブルを早期に発見し、早期治療が可能になります。初期段階での対応は治療の負担を軽減し、歯の健康を長く維持するうえでとても重要です。
Q1:虫歯に罹患しやすいのは遺伝が関係ありますか?
A1:虫歯に罹患しやすい条件として、歯の質や歯並びなど、遺伝が関係する要素があります。
しかし、それ以上に生活習慣が原因となる要素が多いといえます。毎日の丁寧なブラッシングや歯科医院の定期受診をすることで、しっかりと虫歯対策をしましょう。
Q2:虫歯予防にフッ素は効果がありますか?
A2:フッ素には以下のような作用があり虫歯予防の効果が認められています。
・虫歯菌が生成する酸への耐性を強める
・虫歯菌の活動を低下させる
・歯の再石灰化を促進する
しかし、フッ素だけで虫歯を予防できるわけではありません。毎日のブラッシングで丁寧なケアを行い、生活習慣を整えることも重要です。