歯医者に行くとき化粧はしていい?診療に影響するか歯科医が解説
歯科医院へ行く際、化粧をするべきか迷う方は少なくありません。
結論から言うと、歯医者に行くときは、基本的にメイクをしていても問題ありません。
ただし、治療の内容によっては口元を触れたり、水や器具を使ったりするため、メイクは少し控えめにしておくと安心です。
特に口元まわりは落ちやすいことがあるため、次のようなメイクがおすすめです。
・口紅はしない
口紅やリップティントなど口元のメイクは、治療の際に器具に付着したり、正確な唇の色がわからなくなったりするため、避けるのがマナーとされています。
・グロスは避ける
ツヤの強いグロスは器具や手袋につきやすいため、つけない方が無難です。
・ベースメイクは軽めに
口の周りを拭かれることもあるため、厚塗りよりもナチュラルメイクがおすすめです。
・アイメイクは普段通りでもOK
目元は治療の影響を受けにくいため、普段通りのメイクでも問題ありません。
・マスクを持っていくと安心
治療後にメイクが少し崩れてしまっても、マスクがあれば気にせず帰ることができます。
このように、歯医者に行くときは口元を少し控えめにしたナチュラルメイクにしておくと安心です。
治療後に予定がある場合は、リップなどを持参しておくとメイク直しができて便利でしょう。
この記事では、歯の治療を受ける日の化粧について、マナーや注意点を詳しく解説します。
歯科での治療をスムーズに進めるためにも、事前にポイントを把握しておくと安心です。
歯科医師が「濃い化粧は避けてほしい」と考える3つの理由

歯科医師や歯科衛生士の立場から見ると、治療のしやすさや衛生面の観点から「濃い化粧はできれば控えてほしい」と感じることがあります。
ここでは、その主な理由を3つご紹介します。
① 口元のメイクが治療中に落ちやすいから
歯科治療では、長時間口を開けたままの状態になることが多く、唇や口の周りに器具や手袋が触れることがあります。
また、治療中には水を使って歯を洗い流したり、唾液を吸引したりするため、リップやグロス、口紅などが落ちたりにじんだりすることも少なくありません。
特にツヤの強いグロスや濃い口紅は、器具や手袋に付着してしまうこともあるため、治療の妨げになることがあります。そのため、歯科医療の現場では口元のメイクはできるだけ薄めにしていただけると助かります。
② 口周りの状態を確認しにくくなることがあるから
歯科治療では、歯だけでなく歯ぐきや唇、口角、口の周りの皮膚なども含めてお口の状態を確認することがあります。
例えば、口角炎や腫れ、炎症などは口周りの皮膚の状態を見ることで気づくこともあります。
しかし、ファンデーションやコンシーラーが厚く塗られていると、肌の色の変化や赤みなどが分かりにくくなる場合があります。
もちろん大きな問題になることは少ないものの、より正確に状態を確認するという意味では、口元のメイクが控えめな方が診察しやすいこともあります。
③ 治療後にメイクが崩れてしまうことがあるから
歯科治療では、唇を広げる器具を使ったり、口元をガーゼで拭いたりすることがあります。
そのため、治療後に口紅やファンデーションが落ちてしまったり、口元だけメイクが崩れてしまったりすることもあります。
患者様自身が「メイクが崩れてしまった」と気にしてしまうこともあるため、歯科医師としてはあらかじめ濃いメイクを避けてもらった方が、患者様にとっても安心ではないかと考えることがあります。
このように、歯科医師が「濃い化粧は避けてほしい」と感じるのは、治療のしやすさや患者様の快適さを考えてのことです。もちろん、メイクをして来院すること自体は問題ありません。歯医者に行く際は、口元だけ少し控えめにしたナチュラルメイクにしておくと、治療も受けやすく安心でしょう。
【パーツ別】歯医者に行くときのメイクで注意すべきポイント

歯科治療を受ける日は、普段通りのメイクでも基本的には問題ありません。ただし、歯科治療では口元を大きく開けたり、水を使って歯を洗浄したりする場面が多いため、メイクのパーツによっては少し配慮しておくと安心です。
特に口元は治療器具やガーゼが触れやすい部分なので、普段よりもナチュラルなメイクを意識すると、治療後のメイク崩れを気にせず過ごしやすくなります。ここでは、口元・ベースメイク・目元のそれぞれで気をつけたいポイントを紹介します。
口紅・グロス・リップティントは治療前に落としておく
口紅やグロスなどのリップメイクは、歯科治療で最も影響を受けやすい部分です。治療中は口元に器具や手袋が触れることが多く、唇を引っ張るようにして治療することもあるため、リップが落ちたり器具に付着したりすることがあります。
特にグロスのように油分が多いものは、器具やグローブに付きやすく、診療の妨げになることもあります。そのため、来院前に落としておくか、待合室でティッシュなどで軽く拭き取っておくと安心です。
また、最近人気のリップティントは色が長時間残るため、一度つけると落としにくいのが特徴です。治療中ににじんでしまうと口元が汚れて見えることもあるため、歯医者に行く日はできるだけ使用を控え、色付きリップ程度のナチュラルなメイクにしておくとよいでしょう。
ファンデーションは水しぶきで崩れにくい薄塗りがおすすめ
歯科治療では、歯を削る際の冷却水やうがいの水などによって、細かい水しぶきが顔に飛ぶことがあります。また、治療中に口元をガーゼで拭くこともあるため、ファンデーションが厚いと部分的に崩れてしまうこともあります。
そのため、歯医者に行く日はベースメイクをやや軽めにしておくのがおすすめです。ファンデーションをしっかり塗るよりも、色のつかない日焼け止めや化粧下地だけにしたり、パウダーファンデーションを薄く重ねる程度にしておくと、崩れても目立ちにくくなります。
また、マスクを持参しておくと、治療後に口元のメイクが少し崩れてしまっても気にせず帰ることができるため安心です。
アイメイクや眉毛は直す前提ならそのままでも大丈夫
目元や眉のメイクは、基本的に歯科治療へ直接影響することはほとんどありません。そのため、普段通りのメイクでも問題ない場合が多いでしょう。
ただし、治療中はライトを当てたり、顔にタオルをかけたりすることがあるため、アイメイクが少しヨレたり、眉がこすれてしまう可能性もあります。特にマスカラやアイラインがにじみやすい方は、ウォータープルーフタイプを選ぶと安心です。
もし治療後に予定がある場合は、アイブロウやパウダーなど簡単に直せるメイク道具を持っていくと、短時間で整えられるので便利です。
このように、歯医者に行く日のメイクは、少しだけ工夫することで治療中の不便を減らすことができます。特に口元は控えめに、ベースメイクは薄めにしておくと、治療後も気にせず過ごしやすくなるでしょう。
歯医者にすっぴんで行くのはマナー違反?

歯医者にすっぴんで行くことはマナー違反ではありません。
実際には、すっぴんや軽いメイクで来院される方も多く、歯科医院側が気にすることはほとんどありません。
特に次のような場合は、すっぴんやナチュラルメイクの方が気楽に受診できることもあります。
・クリーニングや虫歯治療など口元を大きく触れる治療
・長時間口を開ける可能性がある治療
・治療中に水や薬液が口元につく可能性がある場合
また、歯科医院では患者さんの口腔内の状態や体調を確認することが最も大切なので、メイクの有無が診療に影響することは基本的にありません。
そのため、歯医者に行くときは 「すっぴんでも、普段通りのメイクでもどちらでも問題ない」と考えて大丈夫です。
ご自身がリラックスできる状態で来院するのが一番です。
どうしても「すっぴん」で歯医者に行くのに抵抗がある場合の対処法

化粧をしないで外出することに抵抗を感じる場合でも、いくつかの対処法があります。
すっぴんを他人に見られることなく、気兼ねなく歯科医院へ通うための具体的な方法を紹介します。
来院時や待ち時間はマスクで顔を隠す
すっぴんでの外出が気になる場合、最も手軽な対策はマスクの着用です。
自宅から歯科医院までの移動中や、院内の待合室で過ごす間もマスクで顔を隠していれば、周囲の目を気にする必要がありません。
治療後に化粧直しができるパウダールームの有無を確認する
多くの歯科医院では、患者のためにパウダールームや化粧直し用のスペースを用意しています。
治療後に予定がある場合でも、そこで身だしなみを整えられます。
事前にホームページなどで設備の有無を確認しておくと安心です。
最小限のメイク道具を持参して治療後に化粧を直す
治療が終わった後に予定が入っている場合は、ポーチに必要最低限のメイク道具を入れて持参するのがおすすめです。
パウダールームなどを利用して化粧を直せば、すっぴんで帰宅する必要がなくなります。
化粧以外にも注意!歯の治療前に気をつけたい身だしなみ
歯科治療を受ける前には、化粧以外にも気をつけておきたい身だしなみのポイントがいくつかあります。
香水やアクセサリーなど、自分では気づきにくい点がスムーズな診療の妨げになることもあります。
香りの強い香水やハンドクリームの使用は控える
歯科医院は比較的狭い空間であり、強い香りは他の患者やスタッフにとって不快に感じられることがあります。
香水はもちろん、香りの強いハンドクリームや柔軟剤などの使用も、治療当日は控えるのがマナーです。
アクセサリー類は事前に外しておくとスムーズ
レントゲン撮影の際には、ピアス、イヤリング、ネックレスなどのアクセサリー類は外すように指示されます。
治療中に器具に引っかかる危険性もあるため、顔周りのアクセサリーは来院前に外しておくと診療がスムーズに進みます。
歯医者の化粧に関するよくある質問
ここでは、歯医者へ行く際の化粧について、多くの人が抱きがちな疑問点に回答します。
治療後の予定やコンタクトレンズの扱いなど、具体的なケースについての対応方法を確認しておきましょう。
Q. 治療後に予定がある場合はどうすれば良いですか?
治療後に予定がある際は、メイク道具を持参し、治療後に化粧直しをすることをおすすめします。
多くの歯科医院にはパウダールームが完備されています。
事前に設備の有無を確認しておくと、慌てずに済みます。
Q. つけまつげやカラーコンタクトは外した方がいいですか?
つけまつげは治療中の振動や水しぶきで取れる可能性があるため、外す方が無難です。
カラーコンタクトは目の乾燥や異物が入るリスクを考慮し、特に長時間の治療では外しておくことをおすすめします。
Q. 日焼け止めや化粧下地だけでも塗って行って良いですか?
色のついていない日焼け止めや保湿目的の化粧下地であれば、塗って行っても問題ありません。
ただし、治療で水が飛んで崩れる可能性も考慮し、高価なものや塗り直しが難しいものは避けた方が安心です。
まとめ
歯医者へ化粧をして行くこと自体は問題ありませんが、口元のメイクは避け、ベースメイクは薄めにするのが望ましいです。
すっぴんに抵抗がある場合は、マスクの活用や治療後の化粧直しで対応可能です。
衛生面や正確な診断のためにも、適切な身だしなみを心がけることが、スムーズな治療につながります。